ここでは、資金管理とは何か、資金管理の基礎から損切の決め方、
YOKOが使っている資金管理の実践例まで解説します。
資金管理の基礎
資金管理とは
相場から退場しないようにしつつ(大きなドローダウンを防ぎつつ)
利益を最大化するように
ポジションサイズ(枚数)または損切、利益確定などを調整することです。
テクニカル分析が攻撃なら、資金管理は防御とも言えます。
いつエントリーするか(テクニカル分析など)だけでなく
いくらエントリーするか(資金管理)にも注目できれば
勝つ金額が増え、負ける金額が減る、
相場から退場する確率をグンと減らせるので
トレードの成績向上にもつながります。
資金管理のパラメータ
資金管理やトレード結果を評価するのに、下記①~⑦のパラメータです。
①勝率 = 勝ちトレード数/全トレード数
②リスクリワード比率 = ④勝ちトレードの平均利益/⑤負けトレードの平均損失
③期待値 = 全トレードの損益/トレード回数
※期待値とは1回あたりのトレードの損益を表します。
④勝ちトレードの平均利益
⑤負けトレードの平均損失
⑥最大の勝ちトレード
⑦最大の負けトレード
トレード結果から①勝率~⑦最大の負けトレードを求めて、常にチェックしよう。
エクセル(有料)やグーグルスプレッドシート(無料)などの
表計算ソフトで①勝率~⑦最大の負けトレードを毎日入力して
月単位、週単位で変化していないか、チェックしましょう。
この習慣だけでも勝ちトレーダーと負けトレーダーを分けますので
ぜひとも習慣化してチェックしましょう。
リスクリワード比率を大きくしよう = 損小利大を目指そう。
特に①勝率 ②リスクリワード比率が大切です。
さらに言うと②リスクリワード比率を大きくすることが、
損小利大になり、安定して利益を残せるようになります。
YOKO的には、勝率は相場次第なので
自分でコントロールすることは難しいです。
優れたトレーダーでも勝率40%くらいの人も少なくないです。
これに対して、リスクリワード比率、特に損切は
自分でコントロールすることができます。
例えば、損切を5~10pips程度と小さくし、
利益を20pips以上伸ばすことを目指せば、
リスクリワード比率を大きくすることもできます。
大きく負けるのは絶対にやめよう
月ベースで大きく負けてしまい、証拠金や口座資金を元の資金まで戻す場合、
負けた金額以上に利益をあげなければいけません。
なぜなら証拠金や口座資金が減ってしまい、稼げる金額も減ってしまっているからです。
具体的には、以下の表のようになります。
5% 負けると、元の資金に戻すには | 5.3%勝たなければならない |
10% 負けると、元の資金に戻すには | 11.1%勝たなければならない |
20% 負けると、元の資金に戻すには | 25%勝たなければならない |
30% 負けると、元の資金に戻すには | 43%勝たなければならない |
40% 負けると、元の資金に戻すには | 67%勝たなければならない |
50% 負けると、元の資金に戻すには | 100%勝たなければならない |
10%の損失を取り戻すには11%の利益が必要、すなわち1%は多く勝たなければいけないが、
20%の損失を取り戻すには25%の利益が必要、すなわち5%も多く勝たなければいけない。
よって、ドローダウンは10%以下に抑えたほうがいいでしょう。
5%の負けを取り返すのは、想像以上に大変なことです。
FXデイトレの場合、月単位で安定して資産を増やしていくためにも、
1か月の最大ドローダウンは6~10%以下に抑えたほうがよいでしょう。
ポジポジ病、リベンジトレードは厳禁!
大きく負けるとき、ポジポジ病やリベンジトレードなど
メンタルが崩している、乱しているときです。
→ポジポジ病やリベンジトレードの症状や対策はこちら
コツコツドカン。
たった一回でも大きな負けは高くつくので肝に銘じておきましょう。
損切 基礎編
・損切は2%ルールに従う (注:1%以下だとなおよいです)
すなわち、損切が2%以下に収まるようにポジションサイズを小さくしましょう。
具体的には、エントリーする価格から損切する価格(基本的には直近の高安値)を引いて、
その値幅×枚数が、口座資金の2%以下になるように枚数を調整します。
・損切の注文を必ず入れる。
・必ず損切する(損切の注文を解除したり、遠ざけたりしない)
・トレード実行前に損切のポイントを決めておく。
・新規注文と同時に損切注文を出す。
・新規注文+OCO注文で利益確定の指値注文と損切の逆指値注文を同時にいれましょう。
損切 応用編
損切りの応用編では、損切や決済注文の応用として
①建値決済
②トレーリングストップ
③利益確保のストップ
について紹介します。
YOKOは①建値決済はよく使っています。ご参考になれば幸いです。
①建値決済
含み益が10pips以上のって負けないことがほぼ確定したとき、
損切注文を建値(エントリーした値段)において、建値で決済することをおすすめします。
メリットは、建値決済を入れたら、損失がなくなること、
損失がなくなるのでメンタルが安定することです。
これら2点によって、利益を伸ばす心理的負担が減り、利を伸ばしやすくなることなど
様々な効果があります。
②トレーリングストップ
利がのびたら、利益分だけ損切ライン(決済ライン)をあげていく手法です。
証券会社によってはトレール(trail)機能ともいいます。
メリットは、大きなトレンドがとれること
デメリットは、利益のはきだしが大きいことがあります。
YOKOはデイトレメインで2~3時間程度しか保有しないことが多いので、
トレーリングストップはあまり使いません。
デイトレというよりも何日も保有するスイングトレードで使われる手法です。
③利益確保のストップ
②トレーリングストップと似ていますが、違いは、
②トレーリングストップは機械的に損切ラインをあげていくのに対して、
③利益確保のストップでは安値切り上げ、高値切り下げしていく度に
損切りラインを安値または高値の近くに更新していく点です。
②トレーリングストップ同様のメリットデメリットがあり、
大きなトレンドをとるのに適した手法です。
資金管理 実践
YOKO流 資金管理ルール
実際にYOKOが使っている資金管理のルールです。
- 1回あたりの損切を1%以下(5~10pips程度、5分足トレードでの目安)に抑える。
- 勝率50% リスクリワード比率1:3以上(20~30pips以上)を目指す。
- 1か月の目標金額 100~200pips以上
- 1日で負けてもいい金額 20pipsまで
- 1か月で負けてもいい金額 100pipsまで
1回あたりの損切を1%以下(5~10pips程度)に抑える。
1回あたりの損失が5~10pips以下なので、
エントリーしてから5分~10分後にすぐにロスカットということもあります。
逆に利食いは20~30pips以上を目指すので、2~3時間以上保有しています。
勝率50% リスクリワード比率1:5 (20~30pips以上)を目指す。
損切はすばやく、利食いはゆっくりです。
損切を1%以下5pips程度に抑えて、
利益はトレンドが出たらひたすらトレンドについていきましょう。
1つの勝ちトレードで3~4つの負けトレードを回収して、さらに利益を出すイメージです。
最初のうちはなかなか難しいですが、
チャンスと思ったら積極的に利益を伸ばせるようにしましょう。
1か月の目標金額 100~200pips以上
目標獲得pipsの決め方ですか、最低でも月単位か週単位にしましょう。
毎日10pips稼ぎたいという目標はやめたほうがよいです。
毎日安定してプラスにしたいという気持ちはわかりますが、
稼げるときもあれば、稼げないときもあるので。
利益は相場次第で、非常にいい相場のときは20~50pips以上稼げるときもあるので
大きく稼げるチャンスの日は大きく稼ぎましょう!
1日で負けてもいい金額 20pipsまで
1日で負けてもいい金額はちゃんと設定して、ちゃんと守るようにしましょう。
目安としては一日で取り戻せるpips数がいいと思います。
大負けする原因は、自分の手法と相場があっていないこと、
メンタルを崩してしまっているのどちらかなので、休むのがよいです。
FXは長期戦なので、一日の結果に一喜一憂しないで、休む時はしっかり休みましょう。
1か月で負けてもいい金額 100pipsまで
負けが続いたら、長期的に相場を休むことを視野に入れましょう。
相場環境が悪い時は資金を減らさないこと=相場を休むことを最優先に考えて
トレードを続けていきましょう。
相場環境がよくなったら、トレンド相場になったら
利益がトレンド方向に伸びるようになったら
トレードを再開して、大きく利益を伸ばしに行きましょう。
まとめ
資金管理とは何か、なぜ大きく負けてはいけないのか、
損切の決め方やYOKOが実践している資金管理のルールを解説しました。
資金管理はメンタル管理と通じるところもありますので、
メンタルが乱れていると感じたら、トレードを休んで、資金を守ることが大切です。
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